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r:ead (リード)とは?

r:eadとは、3つの言葉の頭文字をとった言葉です。

residency / レジデンス
east – asia / 東アジア
dialogue / ダイアローグ

residency / レジデンス

r:eadは、2012年12月からスタートした、あたらしいアーティスト・イン・レジデンス・プログラムです。対象となるのは、身体・映像・言語を横断する自由な表現で、今という時代やそれぞれが生きる社会と対峙するアーティストやキュレーターたち。彼らは一定期間、同時期に東京に滞在し、リサーチや対話を共有しながら、自身の表現と向き合います。r:eadではアーティストの選考から、レジデンス・プログラムの考案・運営、その報告、ネットワークの構築に至るまで、参加者と運営チームとの試行錯誤を通じて、あらたな滞在創作の可能性を探ります。

east – asia / 東アジア

r:eadは、東アジア地域に特化します。東アジアといってもその定義は様々ですが、r:eadではさしあたり、中国語・韓国語・日本語が主に話されている地域とし、それらの言語を母国語として生活している表現者を対象とします。数千年にわたり共通の文化圏を形成し、近年ますます人や情報、商品の行き来が加速する東アジア地域ですが、隣国同士の国境問題や支配/被支配の歴史ゆえ、国際政治情勢に翻弄され続けているのも現実です。r:eadでは、東アジア地域に対象地域を限定することで、徹底してこの地域に生きる個人同士が向き合い、それぞれのローカリティや共通性を認識し合いながら、この地域で表現をすることのリアリティを共に探求します。また、このプログラムの運用およびアウトプットは、すべて日本語・韓国語・中国語(簡体字・繁体字)・英語の4カ国語で行います。

dialogue / ダイアローグ

r:eadは、参加者同士の対話を重視したレジデンス・プログラムです。成果物としての作品の質や量よりも、そこに至る思考や議論の交換や共有の充実を第一の目的とします。そのため、作品を制作するアーティストのみならず、アーティストとの対話を深める相手として、キュレーターや批評家にも参加してもらいます。さらに、滞在期間を[対話・リサーチ期]と[創作期]の2段階に分けて実施します。[対話・リサーチ期]では、参加者同士が対話を通じて互いを知り、[創作期]に深めたい共通の問題意識が何か、徹底的に話し合います。[対話・リサーチ期]では、その問題意識に対して、各アーティストが独自の手法や興味に応じた制作を行いますが、そのプロセスにおいても相互の対話や干渉が反映されることになります。

r:eadのプロセス

[選考]

r:eadの企画・運営チームの独自のリサーチを経て、アーティストやキュレーター、批評家らに参加を要請。(公募は行わず)

[対話・リサーチ期]

参加者が1週間程度、同時期に東京・池袋に滞在。活動紹介、ディベート、フィールドワークなどを経て、参加者間で深めたい共通の問題意識を探り、制作期に向けた準備を進める。

[創作期]

2ヶ月後、参加者が再び東京に集合。3週間の制作期間で、それぞれの制作を行うが、そのプロセスでは相互の対話や批評が反映される。滞在最終日には成果発表会を実施する。

[報告]

ウェブサイトや書籍などにて活動を報告する。