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r:eadのプロセス

一週間にわたるr:eadの第一回目の滞在（リサーチ期）（2012年12月11日～18日）は「r:ead＃１」の4人の参加アーティスト、キム・ジソン（韓国）、小泉明郎（日本）、ラオ・ジアエン（台湾）とリー・ニン（中国）の最初の出会いでした。お互いを知り合い、それぞれで創作活動を紹介し合うために、最初の二日間、各アーティストが自分の今まで仕事についてプレゼンテーションと、質疑応答と議論の時間を持ちました。

そのように4人が基本的な考えやアイディアを共有した時点で、東京の街の探検を始めました。本格的な「観光体験」を味わうために、一般的かつ人気のツアーである「はとバスツアー」に参加することにしました。選んだルートは靖国神社と国会議事堂を回るツアー。その後、さらに皇居のガイド付きツアーにも参加しました。

翌日、アーティストが東京の様々な場所を尋ねた感想とそこで浮かび上がった問いを中間MTGで共有しました。また、ｒ:eadの第一回目の滞在期間は日本の衆議院総選挙とその選挙戦の時期にも重なっていました。それで、アーティストが立候補している政治家の街頭演説を聞く機会を得られました。2012年12月16日に行われた、衆議院総選挙はr:eadの参加アーティストに強い印象を与え、第一回目の最終ミーティングで議論の中で大きな話題となりました。4人ともアジアにおける民衆主義と現在の経済的＆社会的システムにおいてのアートの役割を主題に取り上げました。第一回目の滞在が終わってから、各参加アーティストが東京の滞在で考えたことをレポートにまとめました。第一回目の滞在を経て、アーティストが書いたレポートはこちらでご覧下さい。

第二回目の滞在（2月22日～3月13日）からは、各参加アーティストが自ら選出したキュレーターたちが、レジデンス中のリサーチと創作過程におけるパートナーとして参加しました。

はじめに、参加者全員で集まってから、各グループが東京でのリサーチ活動を始めました。同時に、参加アーティストとキュレーターが集まるミーティングをにしすがも創造舎で定期的に行いました。第二回目の滞在（創作期）の際に行ったプレゼンテーションでは、キュレーターの視点を重視しました。キュレーターそれぞれが、自分の国でのアートの状況と自分の活動を紹介し、アーティストが最近のアイディアやリサーチと創作に関するプランを話しました。

「ｒ:ead＃１」の最終プレゼンテーションは2013年3月11日、にしすがも創造舎で開催されました。各チーム（国ごとのアーティストとキュレーター）は、それぞれ90分間で自分が東京で実現したリサーチと創作を紹介しました。プレゼンテーションは、参加型の新聞読みパフォーマンス（台湾チーム）、オーラルヒストリーを扱う映像作品の断片の紹介（日本チーム）、クイズ・ショー（韓国チーム）、滞在中に制作されたドキュメンタリー映画の試写（中国チーム）と様々な形で行われました。

その翌日、参加メンバーと運営チームがもう一度集まり、お互いにレジデンスの成果と課題についてフィードバックをし合いました。

帰国後、各アーティストとキュレーターは、東京で経験したことを振替し、再度レポートにまとめました。ｒ:ead、第二回目の滞在のレポートはこちらでご覧下さい。