チョイ・ユン
韓国

チョイ・ユンの作品は主に韓国の現実と、社会を形成する特質にまつわる。ポップミュージック、大衆工芸、環境美化、素人写真、伝統的な文化活動、韓流、高速インターネット・ネットワークなどに見られる様々な慣習など、社会の隅々まで馴染んでいるのに本質的には奇妙な何かについてのものである。これらは全て、圧縮された一時のうちに起こった植民地化、分断、近代化につながる韓国の歴史的立ち位置に関係している。それは、現代、近代、前近代が捻れ、絡まって作り出されたものだ。チョイは自身の声を、ありふれたイメージにゆがんだ速度を与えて表現する。彼女は、一般的な道具や物を媒介者として伴い、自身の作った画面に飛び込んでいく。最近では、「2016 Seoul Focus: No Longer Object」(ソウル私立美術館、Buk-Seoul Museum of Art、2017年)、「Shame on You」(Doosan Gallery New York、2017年)、「A Snowflake」(Kukje Gallery、2017 年)といったグループ展に参加している。