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Pei-Shih Tu

最新情報

万国博覧会

2014/07/18

この度のr:ead レジデンス・東アジア・ダイアローグのプログラムにおいて、私は「万国博覧会」をテーマとしてコラージュ作品を創作した。まず、日本が1851年以来主催した万国博覧会の宣伝ポスターを集めた。「人類の進歩と調和」をテーマに揚げた1970年大阪万国博覧会、「海-その望ましい未来」を主題とした1975年沖縄国際海洋博覧会、「人間・居住・環境と科学技術」をテーマとした筑波国際科学技術博覧会、「人間と自然」をテーマとした1990年大阪国際花と緑の博覧会、「自然の叡智」を主題とした2005年愛知万国博覧会などだ。それらのポスターをA4サイズのイメージにし、その上に各博覧会のあった年の出来事のイメージを貼り付けた。イメージからあふれたさまざまなメッセージを同じ視覚平面に重ねる。下記は、博覧会と一部出来事の対照リストである。

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ノスタルジアと考現:1930年代におけるアジアの断編について

2014/02/16

ノスタルジアは過去を懐かしむようなものであれば、モデルノロジーは過去に対する理解を現在への転用になる。ということになると、現代の作品の中はノスタルジアとモデルノロジーの融合を好む傾向がある。奇妙なタイムマシンのように、このレポートの時間軸を1930年に設定する。どのように芸術家は1930年代を中心にした、ノスタルジアとモデルノロジーを行うかを考察し、それと同時に、アジアの現在の状況からスタートし、結論もアジアにとどめる。
一般的に、ノスタルジアという考えは古い物に着目することにすぎなく、物の質感をタイムマシンになったように時間から生まれた距離感とエネルギーを捉え直す。しかし、もし我々はアンティーク商人的な視野から離れてもう一度考査してみると、ノスタルジアの気持ちが最も起きやすいのは人の変化。すなわち、人間の態度や生活スタイルは取り返しのつかないことになる。要するに、最も時間の交差を感じるのは生命形態の変化だろう。ヴァージニア・ウルフの小説のあの言葉のように「1910年以降、人に劇変が起きた」 現代社会は昔の人や生活スタイルに少しずつ浸透し取り返しのつかない変化がおきた。

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杜珮詩 (ドゥ・ペイシー)
台湾

1981年、苗栗県(台湾)生まれ。国立台中教育大学(台湾)にて美術専攻の学士号を取得後、2007年、ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジで同専攻の修士課程を修了。有望である若手アーティストのドゥは2009年、ニューヨークのアジアン・カルチュラル・カウンシルによる台湾フェローシップ・アワードを受賞。ストップモーション・アニメーションとコラージュを用いながら、ドゥは作品を通して、イメージとナラティブ間の新たなる可能性、そして現代社会における空想と現実の関係に注目している。

主なグループ展に、「Memories and Beyond-2010年關渡ビエンナーレ」台北關渡美術館(2010年)、「Dual Senses and Dynamic Views-Contemporary Art Exhbition Across the Taiwan Straits of 2011」中国美術館、北京(2011年)、「Ambiguous Being」台北市鳳甲美術館(2012年)、「Boundaries on the Move: Taiwan-Israel, a cross-cultural Dialogue」ヘルツリーヤ現代美術館、イスラエル(2012年)、「夢か、現か、幻か」国立国際美術館、大阪(2013年)、「Smash Palace」White Rabbit Gallery、 シドニー(2013年)や「Illuminations: Taiwanese Media Art Exhibition」 Institute of Contemporary Arts, シンガポール(2013年)など。近年の個展では、「Another Beautiful Day」台北市美術館(2009年)、「The Adventures in Mount Yu」 Project Fulfill Art Space、台北(2010年)、「The Visible Story」台北市鳳甲美術館(2012年)がある。